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【原 研哉】の名言集|名言まとめドットコム

エンプティネスは単に造形的な簡素さや合理的に洗練されているというだけのものではない。そこには自由な想像力を許容するスペースがあり、それを活用することで、認識の形成や意思の疎通が何倍も豊かになる。その可能性が、エンプティネスである。

水に恵まれた国土は急峻で、山から海へと毛細血管のように走る川は、大陸の滔々たる大河と比べると流れも速く滝のように俊敏である。火山活動によってできた大地は変化に富み、温泉がいたるところから湧き出している。

コミュニケーションの目的は理解を生み出すことだと思われているけれども、実は理解されると、コミュニケーションの運動はそこで終わってしまうんですね。誤解を恐れずに言えば、理解されるということは、消費されるということでもあるんです。

デザインは表現のプロセスを精密に意識化することでもあります。黒を使うなら、なぜ黒を使うのか、どのように黒い黒を使うのか意識化する。白い紙を使うなら、白い紙の質感を考え尽くす。

今日、紙はメディアの主役を降りて、実務的な任務から解放されたおかげで、再び本来の「物質」として魅力的にふるまうことが許されるようになったのではないか。

羊羹というものは暗闇で食べる菓子であると谷崎は指摘する。日本家屋の薄暗がりの中で食す羊羹は黒い。陰翳に溶けて形もさだかではないそのかたまりを口に含むとこのうえなく甘い。その感覚が羊羹の本質であるという。

本当に機能している情報は、機能している時には見えなくなる。そうしないと、情報がノイズになってコミュニケーションの品質をそぐ。

多くの才能ある写真家が競って花の写真を撮るのは、花が美しいからではない。人の心を動かしてやまないその対象物を、未だかつて誰もが捉え得なかったイメージとして捉えることに惹かれてやまないからである。

イタリアのフェラーリなんて、馬が跳ねてるマークでしょ。もう徹底して個人の美意識で車をつくっている。それに比べて日本は車というものを、走る四畳半だと考えている節がある。── これは、ジャパン・カーの悪口を言っているのではありません。むしろ逆です。

世界は美意識で競い合ってこそ豊かになる。

まとめ

今回は「原 研哉」の名言・名セリフ集をご紹介しました。

お気に入りの名言や心に響く名言は見る人によって変わります。

「原 研哉」の名言には、今回ご紹介していないものの中にも、まだまだ名言と呼ばれるものが数多く存在するでしょう。

ぜひ自分のお気に入りの名言を見つけてみてください。

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