西暦2000年代の偉人

【八千草 薫】の名言集|名言まとめドットコム

いつも楽しくがモットー。

抗がん剤も強いものを使わずに、転移が分かる前と同じ薬で、身体に負担をあまりかけないで緩やかに治療していこうということで…。

年をとっていくと、それまで普通にできたことができなくなったり、少し怠けただけで体力や筋力が落ちたり、私もそういう自分が悔しいなぁと思ったり。

時間というのは、人間にも動物にも植物にも平等に与えられるものです。死も一緒です。

馬馬虎虎。今は亡き主人がよく言っていた言葉です。宝塚出身の私がだんだんと映画に出演するようになった頃、慣れない現場でガチガチに緊張することが多かった。主人はそれに気づいていたのでしょう。私の緊張をほぐすように、この言葉を何度も言い聞かせてくれました。

宝塚時代の経験が、仕事はもちろん、趣味の山歩きでも活きている

いつもなんか、正直な気持ちで芝居をしたいと思っていまして。本番に入る前には「素直な気持ちになって」って自分で言い聞かせてやるんですけどね

歳をとるにしたがって、「まあまあふうふう」はいっそう、私の心の奥深くまで染み込んできています。

昔は「歳をとる」という現象について、深く考えることはありませんでした。気づいたら20代、30代、40代……あっという間に時を刻んでいました。

私あまり理屈でいろいろ考えるタイプじゃないと思うんですね。なんか感覚的、動物的っていうのか、動物的嗅覚というか、そういうので役を捉えちゃうところがあるんですね

年齢を少し意識するようになったのは、80歳を過ぎてからだと思います。ペットボトルの蓋が開けられなくなる。階段を昇るのがしんどくなる。今まで簡単に出来ていたことが難しくなりました。舞台で勢いあまって転んでしまったこともあります。

時々つらいことや悲しいことがあっても、 それを楽しく少し気分を変えてやればいいんじゃないかなと思って。そういうつもりで、いつも楽しく暮らしております

否応なく“体力の衰え”という現実を突きつけられると、やっぱりショックを受けますよね。あーあ、とため息もついてしまいます。

2017年に放送されたテレビドラマ『やすらぎの郷』の続編である『やすらぎの刻~道~』の放送が、今年4月から始まっています。病気を理由にこのドラマの役を降板すると決めたときは、さすがに心が落ち込みました。これまで病気を理由にお仕事を休んだことは一度もありませんでしたから。

体力、筋力、思考力が低下していくなかで、不安になることもあります。でも、どうにもならないことを、うだうだと考え続けるのはつまらない。それで50歳まで若返るわけでもないですしね。

役者さんの中には、「舞台で死ぬのは本望だ」とおっしゃる方もいます。そんな最期を迎えられたら、それはもちろん素晴らしいことです。でも私はずっとこう決めていました。「誰かに迷惑をかけるようになったら、女優はやめよう」

歳をとったり、病気になったりすると、周囲の人たちがいろいろと気を遣ってくれるようになりました。道に段差があると、先回りしてさっと手を差し出されることもしばしば。

「歳をとる」というのは、皆、経験したことがないですから、いつでも初体験。未知のものは誰だって怖いでしょう。

ここ数年は年齢のこともあって、ドラマのお仕事をいただくたびに「これが最後かな」と覚悟して臨んでいました。『やすらぎの郷』もそうです。これが最後の作品になってもいいと思っていたほどでした。でもまた続編で役をいただけて。やっぱり、とても嬉しかったですよね。

変わっていく自分をちょっとずつ受け入れていくしかありません。だから悩みが出てきたときは、「えいっ!」と思い切って、考えること自体を諦めてしまいます。そうやって楽しく、肩の力を抜いて、歳をとることができればいいなと思っていますね。

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