ごくありふれた日本語の組み合わせでメッセージを光らせている
僕は、話に困ったとき、「大きなことは描けない。小さいことを描こう」と思うようにしてます
(どのようにストーリーが思いつく?)このギャンブルがどういう風に成立して、どういう風な穴があり、どういう風にやっつけるのか、そういうネタをまず決める
外じゃなくて内から沸いてくる感情を大事にして欲しい
感動ではなくて感情ってところが僕の中では絶対的に大事なこと
“カイジ的”に苦しんでいる若者たちが昔に比べると増えてきたっていうのもあるのかもしれない。
「カイジ」も「アカギ」も10年を越える連載で、もう読者からすると、昔からいる友達みたいになっているわけですよ。
「カイジ」が一度休載して再開する時とか、「待ってました!」という声をいただいたりね。
普通に結婚して、子供産んで、テキトーに出世したりっていうルートに乗れなかった人達を参考にしていますよね。
若い時からそうだったんだけど、ホームレスの方とかを見てると、僕と直結するんですよ。
このギャンブルがどういう風に成立して、どういう風な穴があり、どういう風にやっつけるのか、そういうネタをまず決めるんですね。
基本的には、ギャンブルのアイディア、ネタをきちっとやる。その上で、より効果的にするためにはこういう人間を巻き込もうって話になります。
私は藤原竜也さんという俳優をあまり存じあげてなくて、でもプロデューサーさん達が言うには、芝居が上手さは若手でナンバーワンだと。
監督がとにかく僕の書いた原作に惚れ込んでいてくれたから、その熱があってあの映画は完成したんだと思いますね。
今までの名言集は、カイジとか利根川とか圧倒的なキャラクターの言葉だけだったんですよ。だから、俺のファンでも初めて出会う言葉が沢山あるんじゃないかと思う。
僕もダラダラする事もあるんですけど、結局の所、最後に追い詰められて苦しむのは自分だって事は分かってるから。
あぁそうか、3倍か…って(笑)。
吉祥寺にアカギの墓があるんですよ。
悩んだ時、疲れた時にちょっと立ち止まって「あーそうか、そうだよな。頑張ろう」って思っていただけたら嬉しいです。
“不況”。不況でないとこの物語は始まらないので。最初はオリンピック前に不況となり、日本がオリンピックを返還する……みたいなことを考えていましたが、いまさらそういう状況でもないなと(笑)。