西暦1900年代の偉人

【エミール・ミハイ・シオラン】の名言集|名言まとめドットコム

引用元:文学カフェ:エミール・シオラン

今回は有名な「エミール・ミハイ・シオラン」の名言をまとめてみました。聞いたことのある名言から、こんな名言あったの?といったものまで数多く紹介します!誰もが知っている偉人「エミール・ミハイ・シオラン」の名言・名セリフには、どんなものがあるのでしょうか?

エミール・ミハイ・シオランとは

エミール・ミハイ・シオラン(Emil Mihai Cioran、1911年4月8日 - 1995年6月20日)は、ルーマニアの作家、思想家。若年期のエクスタシー経験と、メランコリー、鬱、不眠など、生涯にわたる精神的苦悩をもとに特異なニヒリズム的思索を展開した。姓のルーマニア語読みはチョラン。

オーストリア=ハンガリー帝国のトランシルバニア地方、セベン県レシナール(のちのルーマニア、シビウ県ラシナリ(シビウの南方))に、ルーマニア人家庭の息子として生まれる。1934年、処女作『絶望のきわみで』が出版される。イヨネスコの『否(Nu)』とともにカロル2世王立財団出版から出版されたこの著作は好意的に迎えられ、委員会から賞も授与され知識人としてのデビューを飾った。

参考:Wikipedia

エミール・ミハイ・シオランの名言集

結局のところ、私たちが自殺しないのは、自殺の理由がありすぎるからだ。

生の秘密の一切は、次の点に帰着する。すなわち、生には何の意味もないが、にもかかわらず私たちはそれぞれ生に意味を見出しているのである。

原始の素質に逆らうという義務ほど不幸なものはない。微笑を強いられ、礼譲と二枚舌の引具につながれ、敵対者を言葉以外の手段で絶滅することができず、中傷に専念し、行為ではなくて、ただ言葉という不可視の短剣の力を借りて殺すほかない、そのことに絶望している文明人の責苦が、そこから生ずる

私は世界に対して戦っているのではない。世界よりはもっと大きな力、つまり世界に対する私自身の疲労と戦っているのだ。

かつて、哲学者がものを書かずに思索にふけっていて軽蔑を受けることはなかった。ひとが有効性の前にひれ伏してこのかた、作品が俗人の絶対となった。作品を製産しない人々は「落伍者」とみなされている。しかし、この「落伍者」が前の時代には賢者なのであった

自分が正しいかどうかどうしたら知ることができるか。その目安はしごく簡単なものだ。すなわち、他人どもが君を避けて寄りつかないならば、彼らよりも君の方がずっと本質的なものの近くにいることはまず疑いない。

なぜ私は自殺しないのか。生同様、死が私に嫌悪感をいだかせるからだ。

素朴さ、楽天主義、寛大さ、そういったものは園芸家や純粋科学の専門家、探検家などには見られるが、政治家や歴史家、坊主には決して見られないものだ。前者は同類なしで済むけれど、後者は同類たちをもって彼らの活動、研究の対象とする。人は人間の傍でのみ気難しくなる

私たちは二人とも、何も喋ることがなかった。そして私は自分が何か無意味な言葉を並べ立てているあいだ、地球が空間の底へ沈んでいき、目眩を起すほどの速さで、私もまた地球と共に墜落してゆくような気がした

希望とは未来に対してつく嘘である

人がある作品を生産するか否かは問題ではない。一番大切なのは、自分自身にも他人にも価値あることを言ったかどうかなのです。しかしこれだけは申しておきましょう。私がこれまでに書いてきたすべての文章において、私は他人のことを考えたことは決してなかった、と。私は私のために書いてきたのです。

一切事象を非実在と見れば、見る者自身が非実在となる。活力がいかに旺盛で、本能がいかに絶対的なものであろうと。彼はついに生ける屍に似はじめるのである。このとき、本能はもはや贋の本能にすぎず、活力もまた贋の活力に過ぎない

私たちはひとつの仕事をもつことを求められている。まるで生きることがひとつの仕事、それももっとも困難な仕事ではないかのようだ。

毎日毎日が、私たちに、消滅すべき理由を新しく提供してくれるとは、素敵なことではないか。

自分の病弱や不具に、私達の存在は腐蝕される。そこから生ずる空虚を充たすのは、意識の現存だ。いや、冗談ではない、この空虚こそが意識であるのだ

生まれないこと、それを考えただけで、なんという幸福、なんという自由、なんという広やかな空間に恵まれることか!

人間は身体などを引きずらなくてもよかったはずだ。我の重荷だけで充分のはずだった

私には疲労という才能がある。

かつてゴーゴリは甦生を得ようという望みを抱いてナザレに赴き、その地でロシアのとある駐車場でのように退屈したという。自分の内部にしか存在しないものを、外部に求めようとすれば私たちは皆そういう羽目に陥るほかはない

肝心なことはひとつしかない。敗者たることを学ぶ。これだけだ。

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