西暦2000年代の偉人

【大林 宜彦】の名言集|名言まとめドットコム

生きるってことは、僕は映画を作って生きてきたわけだから、じゃあ俺が作ってきた映画もそういうものだろうと。過去をとやかく言ってもしょうがないから、これから作る映画を処女作として作るつもりで、画学生や、恋人や子供に遺書を残した戦没者のように、自分も1本映画を撮ろうと思ったときにあったのが『その日のまえに』だった。

文明はいつも”より早く、より新しく、より高く、より効率よく”僕たちの手足に代わって、便利で快適な暮しを作ってくれる。これは素晴らしい道具です。

映画というのはそうだなあ、「傷つきあって、許し合って、愛を覚える。」というのが、あらゆる映画のテーマでしょうかね。

芸術だけはオンリーワンの世界だから、違いを楽しんで、違いを尊敬しあって、違う者同士が一緒に暮らそうというのがアートの世界だから、これは戦争になりっこない。

戦争とは、人が人であること、人の人生、命、全てを失ってしまう。

僕は小説も漫画も書きたいし、なんでもやりたい人間。

黒澤(明)や小津(安二郎)の続きをやったら、お前達大監督だぜ。」そういうと彼らは黒澤や小津をようやく見始めるんですよ。それが伝統というのの大事なところでね。

映画は日本では、文化というよりはまだまだ芸能界の消耗品みたいなところがある。

60歳になったときは、映画の先輩といえば小津安二郎さん、こどもの頃から愛してきたちょっと兄貴分の手塚治虫さんもみんなちょうど60歳で死んでいるんです。だから怖かったです。

「映画を語る」ってことが日本では(この作品が)「好き」とか「嫌い」とか、まあテレビ番組の延長レベルの話なんだけど、ここ(ニューヨーク)ではしっかり研究をされていて、とても的確なクエスチョンがくる。

僕は死と言うのはいまだにわからないです。でも少なくとも、その瞬間まで映画を撮っていようとは決めています。

人間の言葉には文明を生むだけではない、別の能力もある。言葉、そして言語能力、その思考の中にはちゃんと本能的な抑止力があります。それがまさに文化。

この頃(1960年頃)の映画を一言でまとめるとすれば、『人とは、傷つきあって、赦しあって愛を覚える生き物です。」をテーマにどの映画も描いてきています。

マイナスで考えたらマイナスのことばっかりですよ。予定通りに行くことなんて何にもない。

小説を映画にすることはリスクはいっぱい背負うわけだけど、今で言う”オンリーワン”ですよね。それぞれの違いをどこかで確認しながら見る、ということが物を鑑賞するということの一種の知的な楽しみ。

命というのは人間だけだと思うんだけど、世界中みんな命じゃないかと。

本当にがんの宣告を受けてからね、腕に蚊が止まるでしょ、僕の地を吸っておなかがぷくーっと膨れているのを見ていると、とてもはたけませんよ。

平和とは戦争がないことですが、どう考えても戦争はなくならないでしょう。今の社会、つまりリアリズムの世界で戦争がない平和を願うことは、「ファンタジー」です。

元々何かを見ることよりも作ることへの興味が強い。

(ガンを患って以降)地球のためにどう優しくすればいいかっていうことを考えて生きようと、自然にそう思えてきてね。そうするとありがたいことに、全てのものが命に見えるんですよ。

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