西暦2000年代の偉人

【俵万智】の名言集|名言まとめドットコム

一枚の葉書きを君に書くための旅かもしれぬ旅をつづける

長電話、すればするほど会いたくて、切れない電話、置けない受話器。

落ちてきた雨を見上げてそのままの形でふいに、唇が欲し

砂浜のランチついに手つかずの卵サンドが気になっている

水平線を見つめて立てる灯台の光りては消えてゆくもの思い

愛人でいいのとうたう歌手がいて言ってくれるじゃないのと思う

我だけを想う男のつまらなさ 知りつつ君にそれを望めり。

まっさきに気がついている君からの手紙いちばん最後にあける

「また電話しろよ」「待ってろ」いつもいつも命令形で愛を言う君

きつくきつく我の鋳型をとるように君は最後の抱擁をする

焼肉とグラタンが好きという少女よ私はあなたのお父さんが好き

「です・ます」で話し続けている君の背景にあるファミリーランド

泣いている 我に驚く我もいて 恋は静かに移ろうとする。

大きければいよいよ豊かなる気分 東急ハンズの買物袋

思い切り愛されたくて駆けてゆく六月、サンダル、あじさいの花

「もし」という言葉のうつろ人生はあなたに一度わたしに一度

この星のオアシスとしてゆるやかに眠れる水を湿原と呼ぶ

寄せ返す波のしぐさの優しさにいつ言われてもいいさようなら

生ビール買い求めいる君の手をふと見るそしてつくづくと見る

思い出の一つのようでそのままにしておく麦わら帽子のへこみ

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